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究極の雨宿りをしそこなう。
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こんな所に行きました

時々、このブログの記事をデイリーポータルZというサイトのデイリー道場というコーナーに応募してたまに採用してもらっています。そこで月1回「お題」といってテーマを決めて記事を募集しているのですが、今月のお題は雨宿りでした。
けっこうハードルの高いお題で、具体的に何をどう書けば良いのやら、と思っていたのですが、ネットで雨宿りを検索してみると、桜の中に「雨宿」という品種があるのを発見しました。この桜は葉っぱの下に花が咲くので、まるで花が雨宿りしているようだという事から名付けられたという、なかなか風流な桜です。
では、この雨宿の木の下で雨宿りをすれば、究極の雨宿りなのではなかろうか?雨宿of雨宿。
とは言え、都合良く雨が降ってくれなくては、雨宿りなどできないのですが、そこは基本、計画性とか何それ?おいしいの?という事で、とりあえず行ってみれば、どうにかなるんじゃなかろうかと、ネットで調べて、雨宿があると言う新宿御苑に行く事にしました。

東京にはけっこう長い事住んでいるのですが、実は新宿御苑は初めてです。さっそく、200円で入場券を買って中に入り、受付の女性に雨宿の木のある場所を尋ねました。
「ええと、ここに雨宿という種類の桜があるはずなんですが、場所は分かりますでしょうか?」
受付の人は、
「ええと、ちょっとお待ちください」
と言うと、奥に行って一冊の本を持ってきてくれました。どうやら、その本には新宿御苑にある植物がすべて載っているらしく、しばらくパラパラとめくって、
「これの事だと思うんですが」
と、差し出されたページを見ると、桜は桜でも雨宿ではなく、白妙という名前の桜の解説でした。一瞬「?」と思ったのですが、読んでみてびっくり。なんと、新宿御苑に雨宿があるというのは、誤った情報で、白妙が一見雨宿に似ていて、勘違いされている、といった意味の解説がされていたのです。
200円払って入場して5分で終了。
念のため電話で専門部署に確かめてももらったのですが、新宿御苑には雨宿は無いと判明しました。
もともと、雨宿の木にたどりつけば何とかなるんじゃないかという計画とも言えない計画で来たんですが、木自体が無ければ、そんな計画とも言えない計画さえも実現できません。
しかし、いくら無計画がデフォの人間でも、ちょっとはトラブル回避の方策くらい用意しているわけで、実は新宿御苑以外にも小石川植物園にも雨宿があるという情報は持っていました。
本来なら、すぐに小石川植物園に行っても良かったのですが、5分で200円って、いくら何でも高過ぎです。時給にしたら2400円です。今時、そんな割のいいバイト無いです。いや、例えが間違ってますけども。
まあ、せっかく初めて来たわけですし、まだ午前中で時間にも余裕があったので、雨宿と勘違いされている白妙も、一応見ておくのも悪くないと思い、そのまま新宿御苑をざっと見ていく事にしました。
白妙に向かおうとすると、受付の人が
「お花は咲いてませんけど…」
と、当たり前の事を言いました。
そりゃ、9月ですから咲いてないくらいの事は知ってますよと思ったのですが、考えてみたら、花も咲いてない桜を、しかも種類を指定して見に来るって、わけが分かりませんから、受付の人の気持ちも分かります。こっちが受付の人だったら、もっと変な対応になってるでしょう。そういう意味では、新宿御苑の受付の人は優秀な人だと思いました。季節外れの妙な質問にちゃんと答えてくれてありがたかったです。なんか、すいませんでした。

で、とりあえず、日本庭園の一角にあるという白妙に向かったのですが、この公園、すごく良い!ものすごく広いのに、植物の管理も完璧なうえ、ゴミひとつ落ちてない。しかも、当日は雨宿とは真逆の晴天、もう気持ちいいとしか言いようがない状況で、5分で帰らないで本当に良かったです。
とりあえず、これが白妙です。
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雨宿りには充分の枝振りですが、雨宿じゃない


もし、これが雨宿だったとして、何をすれば良かったのか、ちょっと考えましたが、そもそも雨宿じゃないわけで、すぐに新宿御苑を楽しむ方向にシフトチェンジしました。
まず、何が良いかって、ここは巨木の宝庫なんです。ちょっと歩けば巨木、あっちにも巨木、こっちにも巨木。
よそなら1本あれば、それだけで主役になれるクラスの巨木が、まるで街路樹のように当たり前にニョキニョキ生えてるんです。映画で言えばオールスターキャスト、スポーツで言えば全員メダリスト、本で言えば名作全集です。
と言う事で、巨木画像集をしばらくご覧下さい。
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巨木LOVE♪




巨木を堪能したので、しばらく芝生広場で休憩したのですが、ここも素晴らしくて、何も敷かなくても躊躇無く寝転べました。というか、ここでビニールシートとか敷くのは野暮だと思います。もう芝生の手入れが完璧ですから、絶対直に寝転がるべきです。
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広い

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ビルひとつ見えない(いや、ちょっと見えてるけど、ほぼ見えない)

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寝転がるべし!はっきりビルが見えちゃったけど気にしない。

さらに、ここには重要文化財の「旧洋館御休所」という新宿御苑を訪れる皇族の休憩所だった建物があって、自由に見学できるのですが、この建物がいちいちかっこいいのです。
という事で、旧洋館御休所画像集をご覧下さい。
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外観もさることながら、

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内部の調度品がかっこいい

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蛇口に私が写り込んでますが、気にしない。

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明治の建物ですが、ちゃんとお湯の出る蛇口があります。

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こういういかにも皇室といった装飾も良いですが、

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こういうシンプルな金具も、また良いです。

そして、トイレまで見学できます。

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水洗。木の貯水槽が渋い。

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トイレットペーパーホルダーさえ絵になります。


他にもフランス式整形庭園とか、イギリス風景式庭園とか、歴史的建造物の旧御涼亭とか、数え上げればきりがないくらい見事なものがたくさんあって、このあと小石川植物園に行く予定が無ければ、もっと隅々まで見たかったです。と言うか、今度は、1日かけて、ゆっくり来たいと思いました。秋には紅葉も素晴らしそうなので、その季節に来ようと思います。
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どこを撮っても絵になる。絵になり過ぎるのが欠点かも。

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新宿御苑から見える、唯一高いビル。正直邪魔。

雨宿は無かったですが、もう、そんな事はどうでも良いです。個人的には開園から閉園までいても飽きないと思います。そうすると、200円で7時間ですから、時給にしたら28円57銭です。完全に労働基準法違反です。いや例えが間違ってますけども。

後ろ髪を引かれながら新宿御苑を出たのが午後1時。小石川植物園のある白山までは電車で20分弱。まだまだ余裕で小石川植物園を廻れます。
白山に着いて、小石川植物園に近い出口を案内板で探そうとしたところ、こんな貼り紙が。
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衝撃の結末

白山に着いて2分で終了。
雨は雨でも、台風では雨宿りどころでは無いと言う事です。

というわけで、究極の雨宿りは失敗しました。事前に電話をかけていれば、新宿御苑に雨宿が無い事も、小石川植物園が台風で閉園している事も分かったでしょう。そうすれば、帰宅してから調べなおした、荒川堤にも雨宿があると言う情報も見つけられて、迷わず荒川堤に行ったでしょう。でも、そうしなかったから新宿御苑に初めて行って、ものすごく楽しかったわけで、まあ、失敗は失敗なのですが、気持ちとしては、負け惜しみじゃなく、引き分けというか、何なら勝ってるみたいな感じです。

午後の時間が余ったので、白山から5つ向こうの駅「板橋区役所前」にある板橋区立こども動物園に行って、ヤギに会ってきました。
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メェ〜


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by shijima-i | 2011-09-27 21:17 | 大ネタ | Comments(0)
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