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ネオ化石講座
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これがネオ化石です。

化石が好きです。どれくらい好きかと言うと、こんなのを2000円で買うくらい好きです。要するにヌル〜い化石ファンといった感じです。
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数千円の化石を買うのも悪くはないですが、実際に発掘したりしたら、更にテンションが上がると思います。上がるとは思いますが、いかんせんヌル〜いファンなので現場に行くまでには至ってません。
ところで、化石は意外と身近でも発見できるというのは、けっこう知られた話で、街の化石さがしなんて事をしてる化石好きも珍しくありません。東京でも三越なんかに化石があるのは有名な話です。街の化石専門のマップ本も発売されています。
が、さらに身近で発見できないものか?
そこで、思いついたのが、恐竜の足跡の化石の事です。足跡の化石とは、文字通り歩いた跡がそのまま化石になったもので、かなり特別な条件がそろわない限りできないので、骨などより珍しいものとされています。
足跡の化石…、そんな貴重なものは見た事ないですが、似た物は見た事がありました。
これです。
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コンクリートに残ったスニーカー跡。

これだって、足跡が固まったって事では、一緒じゃないのか?ただ、新しいだけだ。そこで、こんなものを勝手に【ネオ化石】と名付けて、収集してみました。
上にあるスニーカーは、ネオ化石の中でも、よくあるもので、実際の化石で言えばアンモナイトか三葉虫といったところでしょう。
では、順を追って、ネオ化石の世界を見ていきましょう。
先ずは、これをご覧下さい。
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完全体

このように、つま先からカカトまで、確認できるものを【完全体】と呼ぶ事にします。
ネオ化石では、このような完全体は多くありません。なぜなら、ネオ化石の生成要因が【うっかり】だからです。つまり、うっかり踏んでしまった結果がネオ化石なのです。
では、うっかりの結果とはどんなものなのか?
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【踏み外し】或は【半切れ】

上の画像をご覧になれば分かりますが、上の部分は石で、そこを、うっかり踏み外したために、このようなネオ化石が生成されたことは、一目瞭然ですね。
さらに、このようなものが、もっと多いです。
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【タッチアンドゴー】

これも、同じような生成要因ですが、あわてて足を上げたために、最初のものよりも不鮮明になっています。このように、うっかり踏んだけど、あわてて引いたものを【タッチアンドゴー】と言います。
それでは、【踏み外し】【半切れ】【タッチアンドゴー】の、色々なバリエーションを見ていきましょう。
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【半切れ模様付き】

半切れの中でも、比較的模様がはっきり見られるものです。つま先部分もあったのかも知れませんが、コンクリートの耐用年数の関係で失われたのかも知れません。
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【半切れダブル】

このように、近接して二つの半切れネオ化石が見られるものを、【半切れダブル】と言います。ダブルの場合、うっかり要素が薄れ、いたずら要素が濃くなります。うっかりにしては、二つとも凹みの深さが均一なのが不自然な気もします。。
半切れダブルには、こんな亜種も存在します。
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【半切れダブル-セット】

最初の半切れダブルがカカトのみだったのに対し、これはカカトとつま先のセットになっています。こちらもいたずら要素が濃いですが、同一人物かどうかは不明です。
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【半切れダブル-ソロ】

この物件の場合は、模様の類似から、同一人物と判断できますが、何か慌てている雰囲気があり、いたずらより、うっかりかも知れません。




更に、違った種類を見ていきましょう。
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【完全体-子供】

これは、最初に珍しいと言った完全体ですが、サイズから子供と分かります。こうしたものは、子供のいたずらが多いという印象がありますが、実際探してみると、大人の方が圧倒的に多いです。そして、ごく稀にこんなものも発見されています。
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【半切れダブル-親子】

大人と子供のものがクロスしています。こうなると、いたずらと言うより、塗った当人とその子供がふざけたやったのかも知れません。

ところで、このようなネオ化石が発見されるのは、どんな場所だと思いますか?長年の研究により、ネオ化石の発見場所にはある程度共通の傾向が見られる事が分かっています。その傾向を端的に表しているのが、この物件です。
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狭い所にある

非常に狭い範囲にあるのが分かりますね。このようにコンクリート面が狭かったり小さかったりする所こそ、ネオ化石の発見場所なのです。
これは、広い範囲のものは業者が請け負うため、塗った跡もきちんとシートなどで覆ううえに、最終的点検も行うため、ネオ化石として残らないのに対し、狭く小さいものは、そうした管理がされないという違いからではないかと思われます。
みなさんが探す時の参考にして下さい。

さて、そろそろ靴跡にも飽きてきたのではないかと思いますので、違うものもご紹介しましょう。
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自転車1

自転車です。さきほど言いました通り、狭い範囲で発見されました。
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自転車2

これも自転車ですが、タイヤがちょっと太めです。マウンテンバイクのようなものかも知れません。
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ネコかも?

画像では分かりにくいですが、実際のものを見ると、どうやらネコのようでした。体重が軽いため、人間より不鮮明なのでしょう。
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植木鉢?

植木鉢のようなものです。こうなると、うっかりでもいたずらでもなく、乾くのが待ちきれなかったとしか思えません。もうちょっと我慢できなかったんでしょうか?
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【盛り上がり】

これは靴跡なのですが、一般にネオ化石は凹んでいるのに対し、これは一部が表面より上に盛り上がっています。踏んだ時の勢いが感じられる物件です。
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【埋め跡】

これも靴跡ですが、ネオ化石そのものは見えず、埋められた跡のみが見られます。かえって目立ってしまっているのが、ちょっと悲しい気もします。
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【疑似ネオ化石】

これは、一見ネオ化石のようですが、凹凸がありません。要するに単なる足跡です。このような疑似ネオ化石も多く存在しますので、間違えないように注意しましょう。

最後に、これまで発見したなかで、最も美しいネオ化石を紹介して終わりたいと思います。
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こんなに鮮明なネコのネオ化石(別名ニャオ化石)は、殆ど見られません。肉球LOVE♪

さて、ネオ化石について色々とお話してきましたが、みなさんに言っておかなければならない事があります。ネオ化石の魅力に取り憑かれたからといって、決して自分で作ってみようなどと思わないで下さい。そんな捏造行為は許されるものではありません。
そして、うっかりにしろ、いたずらにしろ、生成してしまったネオ化石を直さずに残してくれているネオ化石所有者の人たちに感謝を。

注)文章内で【】でくくられている用語は、筆者が勝手に使っている造語です。

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by shijima-i | 2010-11-23 09:05 | 大ネタ | Comments(0)
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