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富士登頂記 koneta
これは霊峰富士の単独登頂に挑んだ記録である……。
7月1日は富士山の山開きでした。そこで、早速富士山頂を目指すことにしました。
では、いざ入谷へ!
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着いたのは台東区下谷の小野照崎神社。ここが富士登山口です。
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そう、富士は富士での富士塚に登りに来たのです。富士塚とは江戸時代の信仰の対象だった富士山に行けない人のために、替わりのものを近所に作っちゃいましたよってもので、ここの登れば、本物の富士山に登ったのと同じ御利益があるとされています。
富士塚は都内だけでも50カ所以上あって、専門サイトもあるくらいです。
ただ、この小野照崎神社の富士塚はひと味違います。なにしろ国の重要有形民俗文化財に指定されていて、その表面は富士山の溶岩で覆われ、その姿は江戸時代そのままの形が残っているという貴重なものなのです。
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そのため、普段は柵で閉鎖されていて、富士山の開山日である6月30日と翌日の7月1日、それに元旦と年3回しか登れる機会がないのです。
つまり、現在このブログを読んでいるアナタが、これを読んで「ああ、わたしも登ってみたい!」と渇望しても、来年までは、叶わぬ夢なのです。
では、そろそろ皆さんが「登りたい!」と渇望するような、実際の登山記レポートを始めます。

入り口です。ここが通常は閉鎖されていて、麓にすら足を踏み入れる事ができないのです。
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入り口を撮ったら、自動的に全貌も写っちゃいましたが、気にしないで下さい。

入り口脇の木の根元に、なぜか大黒様が。いやが上にも御利益がありそうな雰囲気を漂わせています。
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大黒様が斜めなのが、若干気になりますが。

先ずは、ちゃんと浄めの水を。
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では、登ります!
一歩入ればそこには、

富士塚を見上げる(動画10秒)

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まさに溶岩。
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そして、富士塚に作られた九十九折の細道を一段上がると、
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二合目です。
もう一段目に上がると、
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三合目です。
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……ええと、、まぁ、これが八回ばかり繰り返されるわけで、
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途中には、ありがたそうな祠も、ちゃんとありました。
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ものすごく、ゆっくり登ったのですが3分くらいで山頂に。
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山頂は直径2メートルくらいの円形の平地で、特に祠のようなものはなく、鉄柱が1本立っているだけです。
この鉄柱は…。
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ちょうちんを飾るためのもののようです。
重要有形民俗文化財にしては、ワイルドな物件ですが、たぶん文化財指定前に刺しちゃったのかも知れません。

山頂からの眺めです。
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高さ5メートルですから、ビルの3階くらいでしょうか。
取り敢えず、色んな方向の写真を撮っていると、小柄なおばあさんが話しかけてきました。
「あんた、写真撮ってんの?」
「はい」
「じゃあ、そんなとこじゃなくて、こっから撮らなきゃ。こっから、あっちのちょうちん入れて撮るのよ。」
「ああ、ちょうちんですね。」
「そうよ、このちょうちんがパーってなってるのが良いのよ。わたしゃ40年も来てんだから知ってんのよ。」
「なるほど、それじゃあ」
おばあさんの言うままにカメラを向けて、
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「きれいなのよ、夜、ちょうちんが点くと。」
「ああ、夜ですね。」
残念ながら昼間で、おばあさんの推薦カットの良さをあんまり出せなくて申し訳ないです。
おばあさんは、アドバイスが終わると、さっさと下山していってしまいました。
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その軽い足どりは40年富士塚に登っている賜物なのでしょう。
こちらも数枚写真を撮ったら、やる事が無いので下山することに。
下山道は裏側にあって、神社の人が誘導していました。
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そこには、何やら注意書きが。
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さすがは霊峰富士。登山をなめてはイカンのです。登山の終点は頂上ではありません。無事下山してこそ、真の登山家と言えるのです。冒険家植村直己の「冒険とは危険を冒し、そして帰って来ること」という言葉を思い出しながら、約1分で下山。

と、まぁ富士登山が、あまりに早く終わってしまったので、神社の境内を散策することにしました。
すると、こんなものが。
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茅の輪くぐりです。茅の輪くぐりは、この半年の罪と穢れを祓う行事なんだそうです。
これは、やらねば。
ついでに来年まで富士塚に登れないみなさんのために、くぐりながら動画を撮ってきましたので、これでバーチャル茅の輪くぐりをして、罪と穢れを祓っていただければ幸いです。

バーチャル茅の輪くぐり(動画54秒)

なお、最後のおまいりの作法は以下のとおりです。
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みなさんに良い事がありますように。

さて、実は富士登山の途中、(私が検索した限り)ネットのどこにも無かった情報をGETしましたので、お教えしたいと思います。
ふと、登山道を見ると、無数の四角い紙が。
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1枚拾って、裏表を確かめてみましたが、何も書いてない、ただの四角い和紙です。なんだろう?と思っていると、山頂とは違うおばあさん登場。
「これはね、5枚集めて財布に入れとくの。そうすっとお金が貯まるの。」
マヂっすか!
早速5枚集めましたよ。
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これを財布に入れてっと……、これでOK!
が、ここで大変な間違いを犯してしまいました。なんと、紙を小銭入れの方に入れてしまったのです。これでは小銭しか集まらないではないですか。入れ直しはありなの?無しなの?
「それからね、」
おばあさんの話は続きます。
「拾ったのは、誰にも見せちゃいけないの。」
ここで、世界中の人に見せちゃいましたよぉ……。

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by shijima-i | 2010-07-02 19:37 | 大ネタ | Comments(0)
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